My life in Mexico City

2018.2.28にメキシコに引っ越しました。ゆるゆると更新します。

Coyoacanに行ってきた

壮絶な人生を送ったメキシコ人の画家フリーダカーロや、

女遊びが絶えなかった有名画家でありフリーダの夫ディエゴリベラ、

フリーダと関係のあったと言われる革命家レオントロツキーなど、

歴史上やアートの世界にとても関わりの深い場所、コヨアカン。

行きたい行きたいと思いながら遂にデビューしました!

 

引っ越してすぐの頃、Netflixでフリーダの映画を見て、

そこからますます彼女の絵を見たくなってたので、

朝から気合を入れて準備をしていってまいりました。

 

まず、最寄り駅からメトロに乗って3駅。

言葉もわからないし、市バスはおり方も乗り方もわからないし、

もちろん聞くためのスペイン語も上手ではない…ということで、

美術館まで歩いてもいいからずっとメトロで行こうと思ってたんだけど、

家の人から「バスで行ったほうが早いからバスで行きなさい!」

と言われ、市バスデビューしてしまいました。

 

書いてもらった地図通りに歩いていくと、本当にバスターミナルが!!

そこで、Donde para Coyoacan?と聞くと、4つ目のレーンだよ、とのこと。

バスの表示がコヨアカンとなっていることを確認して、

運転手さんにも恐る恐る「coyoacan?」と聞くと、真顔でこっくり。

乗車賃は5ペソ、降り方はわからないけど乗るしかない!

そんな感じでえいっと乗ると走り出しました市バス。

 

みんなどうやって降りるのかなと観察していると、

降りたい場所の近くで立ち上がってバスが止まるのを待つ…

もちろんバス停で止まるときもあるけど、

信号待ちの時に「ありがと~!」といって降りていく人も。

な、な、な、なんだそれ。まじか。

 

手元のグーグルマップを見てみると、フリーダの美術館は、

コヨアカンの駅よりも遥か手前らしい。

そわそわしながら歩いて10分!というところまできて、

降りる機会を逃すのが怖くなって降りちゃいました。

ふぁ~~すごい大冒険だった、あれだけで。

私も肝が据わったもんだな…としみじみ。怖がりだったのに。

 

テクテク歩いていくと、青い家!

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さっきまで木漏れ日の落ちる静かな住宅街だったのに、

その前だけ意味不明の行列!うええあれが!

やっぱりネットでチケット予約は必須です。

ネット予約の列も並びます。

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私は15時のチケットをシェアメイトと予約していたので、

合流するまでの間、一人でコヨアカンを散策することに。

 

始めに行ったのは、Mercado de Coyoacan。

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おーっきなマーケットの中に所狭しとお店が並びます。

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ガイコツもやっぱりたくさん。(笑)

何度歩いても楽しい…3往復くらいしました。

でもお肉とかはやっぱりここで買う気しない…

 

その次に行ったのはレオントロツキーが住んでいた家。

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トロツキーは何か国かに亡命しましたが、 

その最期の地がメキシコ、コヨアカンでした。

始めはフリーダカーロの家に匿われますが、

フリーダカーロと関係を持ってしまったために家を出ます。

その後、刺客にピッケルで頭を割られて亡くなりました。

壮絶…

 

各部屋にはものすごい分厚い鉄の扉がついていて、

ドアだけじゃなくて窓にも!!

こんなところで奥さんと二人、息が詰まっただろうなぁと感じました。

とてもかわいい家なのに、なんだかさみしい気持ちになりました。

すごいチープな感想だよね、すみませんあまり教養がなくて。。

ロシア革命についてもしっかり勉強してみたいってすごく思った。

これをきっかけに勉強してみよう。

 

でもやっぱり、歴史上の重要人物がかつて本当に存在していて、

こうして直筆の物が残っていて、遺品が残っていて、

その人が実際に料理をしていた場所、寝起きをしていた場所、

トイレ、お風呂、亡くなった場所、そこに今私がこうして立っていること、

テオティワカンや日本のお城に行ってもそうだけど、

すごい神秘的な何かを感じます。不思議だよね。

生きてたんだって思うと、鳥肌が立つ。

 

そのあと、お昼ご飯を探して歩いていると、

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 美味しそうな、そしてかわいいパン屋さん!
迷わずGO! こんな感じでした。

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久しぶりに甘いものが食べたくなって二つ買ったけど、
やっぱり多くて後悔…でもすごくおいしかった!
次は毎日の朝ご飯用のパンを買いに来たい。
 
腹ごしらえも済んだので、もう一度市場へ。
 
そしてシェアメイトと合流、念願のフリーダーーーーーー!!!

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中はお金払わないと写真が取れなくて、
キャッシャーには人が並びすぎてたので断念。
ガーデンだけ写真撮ったけど、やっぱりすごいなぁ。
身を切るような痛みをこんな風に表現するなんて。
苦しかっただろうなぁと思うけど、
やっぱり絵があってよかったなぁこの人にはと思った。
ディエゴもくそ野郎のように描かれてるけど、
多分とってもフリーダのことを愛していて、
お互いに依存のようななんていうか、
切っても切れない間柄やったんやと思う。
家の中はとっても可愛くて、是非自分の目で見てほしい!
 
フリーダの絵は暗いものが多いから好きじゃないという人が多いけど、
私自身詩を書くときは痛みを原動力にしていることが多いし、
通ずる点がたくさんあって面白かった。
昼間すごしていたベッドの上にはフリーダのデスマスクが置いてあって、
ああこの人が亡くなってからまだそんなに時間が経ってないんだなって思う。
だってあまりに前に亡くなってる人だったら、
デスマスクとか取ってないよね?時代的に。
 
各部屋の壁には、その事実がゆるぎない事実であったことを、
確かめるかのようにいろいろな言葉が書かれてあって、
何度も裏切られたフリーダの必死さが伝わってきたように思った。
※すべて主観です、(笑)
 
まだ描き終わってない絵もたくさんあったけど、
こんな壮絶な人生の最後の作品を、
「人生万歳」で締めようと思ったのはどういう気持ちだったんだろう。
それほどまでに生きることは、生まれてくるという事は、
幸せなことなんだろうか。自分にはまだわからない。
人生万歳、私には言えるかなぁ。
 

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なんかここにつらつらと書けないくらい、
色々と考えたフリーダカーロ美術館でした。
いつかもう一回行こう。
 
そのあとは民族市場行ってふらふら。
スコールが降ってきて足止め。
チャイを飲んであったまって、
屋台のエスキーテス(トウモロコシを煮たようなもの?)↓これ

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食べながらまたふらふらして、帰りました。
お腹壊したよ、ちゃんと。(笑)
屋台怖い、でもすごくおいしかったからまた食べたい。
 
あ、ちなみにここがコヨアカンでよく待ち合わせ場所にされる教会らしい。

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こんなかわいいカフェもあったよ。

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また書く。
 
追記:紫色のハカランタはこちら

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