My life in Mexico City

2018.2.28にメキシコに引っ越しました。ゆるゆると更新します。

3.11

職場について、ふと携帯を見ると、友人からのメール。

「日本は日付が変わって、3.11になったよ。」

 

ああ、そうだ。遠くにいると忘れがちな、大切なこと。

そこからもやもやふわふわと考え事をしだして、

あまり仕事に集中できない1日になりました。

今日はメキシコのこと、書きません。

とりとめもないことを書くので、気乗りしない人は読まないでね。

 

まだ仕事を辞めるなんて思ってもいない頃、

たくさん思い出が詰まった王子公園を歩いていて、

いろいろあったけどやっぱりここが好きだな、なんて思っていました。

 

でも、メキシコ行きが決まった後、同じように神戸の街を歩いていて、

なんとなく私は、「思い出が詰まった場所に居過ぎたんだな」と、

「いい加減、一度離れないといけないのかもしれないな」と思いました。

 

26年同じ場所にいて、生まれ育っていれば、

それだけ思い出も詰まっているし、楽しいことが多い分、

悲しいことだって多いことは当たり前のこと。

いつも悲しいことに真正面から向き合ってきたけど、

ああなんかそれにも疲れたのかもしれないなと思います。

 

メキシコに来てから、余裕がないことももちろん理由の一つだけど、

日本で頭を悩ませていた様々な問題について全く考えなくなりました。

 

LGBTQのこと、社会のこと、不条理、差別、ヘイトスピーチ

コミュニティ内での格差、やりたいことができないフラストレーション、

亡くなった友達のこと、うつ病のこと、地震のこと、など。

 

『忘れる』と聞くと、それくらいのことなのかと思われるかもしれない。

でも人は、時には忘れたいほど辛いことや悲しいことから、

一瞬距離を置くことも必要だと思います。

 

だから今は、声を大にして言いたいです。

声を挙げられる人が、声を挙げたらいい。

何かできる人が、何かしたらいい。

 

そして今日この日だから言います。

地震に関して、思い出すだけでトラウマで、

他人の投稿を見ただけでフラッシュバックを起こすこともある。

阪神淡路大震災から20年以上たった今でも、

フラッシュバックに苦しめられている人がいるくらいだから、

きっと東北の地震についても、たくさんの人が、

未だに悲しい思いをしていると思います。

 

だから、目を背けてください。

今日この日を、少しでも穏やかに過ごすことができるなら。

何もしなくたって、思い出すのだから。

少しでも美味しいものを食べて、少しでも笑えるように。

 

式典に行けなくていい、思いを馳せなくてもいい。

私はそれを、阪神淡路大震災の被災者の一人である友人から教わりました。

 

今日は早起きしたから夕寝をしよう。